民事再生中だった安愚楽牧場は、民事再生廃止となり、破産手続きに移行することが分かりました。
ソースは帝国データバンク
まず出資者への注意点から。民事再生開始の時点で「債権の届け出をしてくれ」という文書が回ってきているかと思いますが、破産に移行した時点で再度債権の届け出が必要です。出さないと債権が失効します。また、元金が返ってくる見込みはもはやありません。破産という法的手続きの中で配当を受け取るほかありません。弁護士の中には「経営陣に裁判を起こして金を取り返そう」という動きをする連中もいるでしょうが、裁判を起こせば勝てる可能性は十分にあります。ただし、その裁判で勝ったからといって、お金が返ってくるかというと、おそらく無理でしょう。集めたお金は牧場や牛の購入代金や、従業員の給料として使われており、経営陣のフトコロにはごく一部しか入っていないからです。牧場や牛は会社の財産なので、破産手続きの中で売却されることになるわけですが、口蹄疫牛だのセシウム牛だのが一杯出たため倒産したわけで、さらに餓死寸前という情報もあり、おそらくお金にはならないでしょう。
なお、集めた金を配当に回す自転車操業をしていた場合はさらに悲惨で、何も残っていないということになります。現在のところ経営陣は逃げてはいないようなので、ひっ捕らえて有り金吐き出させることは出来ますが、それでも破産の場合、経営陣も自己破産するのが通常ですので、結局お金は返ってこないことになります。
弁護士の勧誘や被害者の会の話に乗るなとは言いませんが、こういう大規模な詐欺事件では被害者の個人情報を抜き取ろうとする輩も多いので、注意が必要です。今回の損失を高い勉強料として受け止め、次のステップに進んだ方が気が楽だろうと思います。ただし、くれぐれも裁判所への債権の届け出は忘れずに。もらえる金はもらっておくべきです。
これから発行される予定の個人向け社債一覧
2011年11月09日
2011年09月17日
確実にお金をドブに捨てるKBキャピタルの「韓流資産」
さて、コメント欄でスパムに反応して縦読みが盛り上がるなどした「韓流資産」ですが、そもそも掲示板のコメント欄に書き込んで勧誘しようなどという案件にまともなものはないです。そういえば、似たような案件でソウルコスモホールディングスというのもあるのですが、こちらもまだ潰れてないみたいですが、まあ時間の問題でしょう。
こういう金融詐欺系の案件は、「送金方法は明確に書かれているが、どのようなスキームとして契約するのかは書かれていない」という特徴があり、金融知識があれば詐欺かどうかを判別することはさほど困難ではありません。これはなぜかというと、詐欺師の側に法律や金融に関する知識がないからです。逆にいうと、こうした事件が表面化した時、騙されたと称して出てくるのは法律や金融に関する知識がない連中ばかりということになるわけです。そして二次被害に遭うと。
安愚楽牧場の時もケッサクでした。「せめて元金だけは」なんてのが堂々と新聞に載るんですから。投資をしている以上、事が変われば元金は毀損するのが当たり前。これまで大丈夫だったものが今後も大丈夫とは限らない。普通の投資であっても何かあれば元金は返ってきません。いわんや普通の投資スキームでない商品をや。投資の気構えというか、投資をする人の受けるべき義務教育ってあると思うんですよ。そういう義務教育すら受けていない土人が利回りだの何だの言って詐欺に遭い、犯罪勢力に金を渡す。消費者庁や警察庁はタッグを組んで投資に必要な義務教育を創設・実施し、それを受けていない土人が当座預金以外に投資するのを禁止するべきです。いくら規制緩和大好きのshasaiwatchと言えどもこのぐらいの規制はすべきだと思います。もっとも、安愚楽牧場が詐欺集団だったという意見には、現在のところshasaiwatchは態度を留保しています。
問題は、金融知識のある詐欺師のケースですが、そういう人はあまり問題にならなかったりします。だってそういう人は銀行や証券会社や保険会社に就職してクズ商品を売り付けるという生き方があるし。本気で詐欺るにしても見た目上は合法な金融商品を作ったりして、中の運用で違法行為を働いたりします。これの代表例は「みんなで大家さん」です。もしもまともに運用していたらファンドは償還時に元本割れを起こしているでしょうし、それを防ぐためには自転車操業をせざるを得ないでしょう。8号の物件価値が18億もあるわけないじゃん・・・
金融知識のある詐欺師の案件は、妥当性を逐一検証していくほかありません。みんなで大家さんの場合は、土地の価格や建物の築年数から見て募集総額が大きすぎるという点から問題商品ということが分かりました。ただ、公開されている資料に必ず怪しいところがありますので、きっちり読み込んで確認していけば詐欺案件は大体分かります。
今回の「韓流資産」は、「金融知識のない詐欺師」のケースと見られます。金融知識のある人がないふりを装って電凸し、質問攻めにすればじきにボロを出すでしょう。自分に自信がないのならば、変わった投資の話はまず疑ってかかり、利害関係がない詳しい人のアドバイスを受けることが重要です。
こういう金融詐欺系の案件は、「送金方法は明確に書かれているが、どのようなスキームとして契約するのかは書かれていない」という特徴があり、金融知識があれば詐欺かどうかを判別することはさほど困難ではありません。これはなぜかというと、詐欺師の側に法律や金融に関する知識がないからです。逆にいうと、こうした事件が表面化した時、騙されたと称して出てくるのは法律や金融に関する知識がない連中ばかりということになるわけです。そして二次被害に遭うと。
安愚楽牧場の時もケッサクでした。「せめて元金だけは」なんてのが堂々と新聞に載るんですから。投資をしている以上、事が変われば元金は毀損するのが当たり前。これまで大丈夫だったものが今後も大丈夫とは限らない。普通の投資であっても何かあれば元金は返ってきません。いわんや普通の投資スキームでない商品をや。投資の気構えというか、投資をする人の受けるべき義務教育ってあると思うんですよ。そういう義務教育すら受けていない土人が利回りだの何だの言って詐欺に遭い、犯罪勢力に金を渡す。消費者庁や警察庁はタッグを組んで投資に必要な義務教育を創設・実施し、それを受けていない土人が当座預金以外に投資するのを禁止するべきです。いくら規制緩和大好きのshasaiwatchと言えどもこのぐらいの規制はすべきだと思います。もっとも、安愚楽牧場が詐欺集団だったという意見には、現在のところshasaiwatchは態度を留保しています。
問題は、金融知識のある詐欺師のケースですが、そういう人はあまり問題にならなかったりします。だってそういう人は銀行や証券会社や保険会社に就職してクズ商品を売り付けるという生き方があるし。本気で詐欺るにしても見た目上は合法な金融商品を作ったりして、中の運用で違法行為を働いたりします。これの代表例は「みんなで大家さん」です。もしもまともに運用していたらファンドは償還時に元本割れを起こしているでしょうし、それを防ぐためには自転車操業をせざるを得ないでしょう。8号の物件価値が18億もあるわけないじゃん・・・
金融知識のある詐欺師の案件は、妥当性を逐一検証していくほかありません。みんなで大家さんの場合は、土地の価格や建物の築年数から見て募集総額が大きすぎるという点から問題商品ということが分かりました。ただ、公開されている資料に必ず怪しいところがありますので、きっちり読み込んで確認していけば詐欺案件は大体分かります。
今回の「韓流資産」は、「金融知識のない詐欺師」のケースと見られます。金融知識のある人がないふりを装って電凸し、質問攻めにすればじきにボロを出すでしょう。自分に自信がないのならば、変わった投資の話はまず疑ってかかり、利害関係がない詳しい人のアドバイスを受けることが重要です。
2011年08月14日
安愚楽牧場が民事再生を申し立て、正式に倒産
安愚楽牧場が民事再生を申し立てたという報道が各種メディアでなされています。これで正式に倒産となり、皆さんがお持ちの預託金が満額償還される望みは断たれました。今後はよく調べもせず投資したことはドッチラケの顔をして被害者の会に参加し、新たな詐欺師集団に個人情報を抜き取られるという情弱丸出しライフに突入する方もいらっしゃるのではないかと思います。
このブログで取り上げる民事再生事件は、日本振興銀行以来2件目です。まず一連の手続きを説明しておきます。
民事再生が始まると、債権者は債権届の提出が必要です。届け出ないと失権し、本当に紙くずになります。それから数ヶ月待つと民事再生計画案が出てきます。この間にどうやって再生するかとか、スポンサーはどうするとかを決めるわけです。また、銀行など担保のある債権者との間で担保をどうするか話し合うのもこの時期です。
再生計画案が出てくると、賛否を問う投票があります。ここで可決されなければ即破産となります。計画をじっくり見て判断することになるでしょうが、大抵の場合、破産で得られる配当はせいぜい数%で、民事再生で得られる配当は10%ぐらいになるから、民事再生に賛成してね!なんてお手紙も一緒についています。大損こくのは変わらないのに、こういう書き方をされると何となく賛成したくなりますよね。それが狙いなんですけども。
そして採決です。事前に郵送して提出することも出来ますし、当日裁判所に出向いて投票することも出来ます。ここで「債権者の頭数ベースでの過半数」と「債権者の債権額ベースでの過半数」の両方に賛成票が入れば可決され、再生計画認可決定となります。ちなみに投票しない場合は「反対」扱いになります。被害者の会とかに入っていると安愚楽の社長が賛成票欲しさに土下座しに来るかもしれないですね。何しろ土下座は無料(タダ)ですから。
まあ、民事再生ということはまだ事業を続ける気があるということで、そんなに詐欺的な連中じゃなかったのかな?と一瞬思ったんですが、変態新聞のこの記事を読んで態度保留へ変更。直前期の負債は600億円程度なのに、牛の買い戻し債務を含めると4000億円て。
預託法の趣旨に従って会計をするならば、預託金は安愚楽牧場の負債として計上するのが正しいはずです。それがバランスシート上、簿外化されていたということは、預託金収入を売上に計上していたことを意味します。
shasaiwatchの推測はこうです。本来の会計処理は、預託契約が締結され、安愚楽牧場に資金が払い込まれた時点で「現預金/預託金債務」とし、その資金で牛を買って「牛/現預金」と会計処理をし、牛を固定資産として牛から派生する売上や費用を計上して利払い時に「支払利息/現預金」、元本償還時に「預託金債務/現預金」とするべきものです。しかし、実際の会計処理は、預託契約が締結され、安愚楽牧場に資金が払い込まれた場合、「現預金/売上」と会計処理をし、それに相当する牛を「現預金/仕入」としており、さらにその牛を預託したという名目でリース料のような形で元利金を償還しているのではないかと考えております。
会計上は限りなくクロに近いグレーです。もともとリース債務の計上は義務ではありませんでしたし、現在でも中小企業でリース会計を適用している企業は少数派です。しかしながら、預託金返還債務は紛れもない負債であり、本来であれば最低限、リース債務を計上して「これが預託金返還債務です」と言うべきでしょう。そもそももらった金を売上に計上すんな。リース会計云々以前にそっちの方が問題です。
まあ、これは推測に過ぎないのであれこれ言ってもしょうがないのですが、決算内容に重度の不備(というよりも事実上の粉飾決算)があるのは見過ごせません。今後も我々をびっくりさせるような恐ろしいものが出てくるのではないかと思います。東電福島第一原発事故が暴いた詐欺事件!なんてことにならなければいいのですが・・・
いずれにしてもお金が還ってこないという現実に変わりはありません。よく分からないものへの投資はしないという原則を守ることの重要性を痛感させられます。あと、今回やられた方、詐欺集団のホワイトリストに載る可能性がありますので、当分電話やメールには注意した方がいいですよ。
このブログで取り上げる民事再生事件は、日本振興銀行以来2件目です。まず一連の手続きを説明しておきます。
民事再生が始まると、債権者は債権届の提出が必要です。届け出ないと失権し、本当に紙くずになります。それから数ヶ月待つと民事再生計画案が出てきます。この間にどうやって再生するかとか、スポンサーはどうするとかを決めるわけです。また、銀行など担保のある債権者との間で担保をどうするか話し合うのもこの時期です。
再生計画案が出てくると、賛否を問う投票があります。ここで可決されなければ即破産となります。計画をじっくり見て判断することになるでしょうが、大抵の場合、破産で得られる配当はせいぜい数%で、民事再生で得られる配当は10%ぐらいになるから、民事再生に賛成してね!なんてお手紙も一緒についています。大損こくのは変わらないのに、こういう書き方をされると何となく賛成したくなりますよね。それが狙いなんですけども。
そして採決です。事前に郵送して提出することも出来ますし、当日裁判所に出向いて投票することも出来ます。ここで「債権者の頭数ベースでの過半数」と「債権者の債権額ベースでの過半数」の両方に賛成票が入れば可決され、再生計画認可決定となります。ちなみに投票しない場合は「反対」扱いになります。被害者の会とかに入っていると安愚楽の社長が賛成票欲しさに土下座しに来るかもしれないですね。何しろ土下座は無料(タダ)ですから。
まあ、民事再生ということはまだ事業を続ける気があるということで、そんなに詐欺的な連中じゃなかったのかな?と一瞬思ったんですが、変態新聞のこの記事を読んで態度保留へ変更。直前期の負債は600億円程度なのに、牛の買い戻し債務を含めると4000億円て。
預託法の趣旨に従って会計をするならば、預託金は安愚楽牧場の負債として計上するのが正しいはずです。それがバランスシート上、簿外化されていたということは、預託金収入を売上に計上していたことを意味します。
shasaiwatchの推測はこうです。本来の会計処理は、預託契約が締結され、安愚楽牧場に資金が払い込まれた時点で「現預金/預託金債務」とし、その資金で牛を買って「牛/現預金」と会計処理をし、牛を固定資産として牛から派生する売上や費用を計上して利払い時に「支払利息/現預金」、元本償還時に「預託金債務/現預金」とするべきものです。しかし、実際の会計処理は、預託契約が締結され、安愚楽牧場に資金が払い込まれた場合、「現預金/売上」と会計処理をし、それに相当する牛を「現預金/仕入」としており、さらにその牛を預託したという名目でリース料のような形で元利金を償還しているのではないかと考えております。
会計上は限りなくクロに近いグレーです。もともとリース債務の計上は義務ではありませんでしたし、現在でも中小企業でリース会計を適用している企業は少数派です。しかしながら、預託金返還債務は紛れもない負債であり、本来であれば最低限、リース債務を計上して「これが預託金返還債務です」と言うべきでしょう。そもそももらった金を売上に計上すんな。リース会計云々以前にそっちの方が問題です。
まあ、これは推測に過ぎないのであれこれ言ってもしょうがないのですが、決算内容に重度の不備(というよりも事実上の粉飾決算)があるのは見過ごせません。今後も我々をびっくりさせるような恐ろしいものが出てくるのではないかと思います。東電福島第一原発事故が暴いた詐欺事件!なんてことにならなければいいのですが・・・
いずれにしてもお金が還ってこないという現実に変わりはありません。よく分からないものへの投資はしないという原則を守ることの重要性を痛感させられます。あと、今回やられた方、詐欺集団のホワイトリストに載る可能性がありますので、当分電話やメールには注意した方がいいですよ。
2011年08月02日
さようなら、安愚楽牧場
東京商工リサーチによると、安愚楽牧場が取引先への支払いを停止し、弁護士による債務の調査に入ることが分かりました。最後の和牛商法ということで成り行きが注目されていましたが、同社ホームページの「通知書(PDF)」の書きぶりから見ると、資産と負債の調査を行った後、自己破産を申し立てるつもりかと思われます。
やられた方はご愁傷様でした。当ブログでは過去の記事で、安愚楽牧場の商品は実質的に(株)安愚楽牧場に融資しているのと同じことであり、倒産隔離等の措置が取られていないため安愚楽牧場の倒産によって買った金融商品はあぼーんしてしまうであろうと推測していましたが、どうやらそういうことになりそうです。今後は自己破産による破産配当を受けることになりますが、配当率は数%もないのではないかと思います。参考値として、日本振興銀行の民事再生では、預金保険などによって保護されない部分の配当率は27%だそうです。安愚楽牧場の主要な資産は牛と牧場でしょうし、牛は放射性セシウム入り、牧場も放射能を被っているでしょうしどちらもほぼ値段がつかないものと思われます。
ところで、今回の倒産事件で読者が最も求めているのは、安愚楽牧場は金融詐欺集団だったのか?という点ではないかと思われます。しかしshasaiwatchは、これまで集めた情報の範囲では、詐欺だと断定することを躊躇せざるを得ません。どうやら牛を飼っていたのは事実のようで、エビ養殖だとか、豊田商事だとか、そういう類の事件ではなさそうだという印象をshasaiwatchは持っています。
預託法に基づく投資は、受け入れ側(今回の場合は安愚楽牧場)に返済義務があります。例え牛が死んだり、安値でしか売れず利益を得られないような場合でもです。この場合、安愚楽牧場は自腹で投資家に資金を返済する必要があるため、口蹄疫や原発事故で牛がまともな値段で売れず、また殺処分を行ったことで別途牛を調達する必要が生じたため資金繰りが悪化したという倒産にあたっての口上は一応理解は出来ます。
だったら、なんでさっさと金融商品取引法に基づく集団投資スキームに衣替えしておかなかったんだとも思います。金融商品取引法に基づく集団投資スキームであれば、損失は安愚楽牧場をスルーして投資家に行きます。早期に集団投資スキームに衣替えしておけば、ひょっとしたら倒産しないですんだかもしれません。
もっとも、集団投資スキームであっても、平成電電や近未来通信のように詐欺であるケースは十分考えられるわけで、我々投資家としてはそれはそれとして警戒する必要はあります。しかし、金融商品を作る側として、おいしくて安全な牛肉をという理念を掲げるならば、経営の安定性や、投資家との間でのリスク負担についても配慮すべきだったのではないでしょうか。情報開示ももっと積極的に行うべきではなかったのではないでしょうか。もしもまともな会社だったとしたらね。
ただ、安愚楽牧場の特徴として異常に広告が多く、マネー雑誌には大抵ここの広告が載っていましたし、東京駅にも看板が出ているのを見たことがあります。過剰に広告を出す金融商品というのはだいたい危ないもので、やがて破綻するか、発行側の取り分が大きいか、その両方です。そういう観点からは警戒すべき金融商品であったことは確かです。いずれにしても、現状からは詐欺だと断言できる案件ではありません。今後、司法の下で全てが晒されるものと思われます。
これでまた、不透明なファンドの一角が崩れました。次はどこでしょう。
しかし、今回の事件を単に金融詐欺で片づけることなく、こうした不透明なファンドがどんどん潰れ、SBIソーシャルレンディングサポート
やミュージックセキュリティーズのような普通のファンド運営会社が伸びていく過程と捉えるならば、一つの時代の境目に我々はいるのだと考えられるのではないでしょうか。今後の日本のことを考えると、農業ファンドも別の形でまた新しく出てきてほしいですね。
やられた方はご愁傷様でした。当ブログでは過去の記事で、安愚楽牧場の商品は実質的に(株)安愚楽牧場に融資しているのと同じことであり、倒産隔離等の措置が取られていないため安愚楽牧場の倒産によって買った金融商品はあぼーんしてしまうであろうと推測していましたが、どうやらそういうことになりそうです。今後は自己破産による破産配当を受けることになりますが、配当率は数%もないのではないかと思います。参考値として、日本振興銀行の民事再生では、預金保険などによって保護されない部分の配当率は27%だそうです。安愚楽牧場の主要な資産は牛と牧場でしょうし、牛は放射性セシウム入り、牧場も放射能を被っているでしょうしどちらもほぼ値段がつかないものと思われます。
ところで、今回の倒産事件で読者が最も求めているのは、安愚楽牧場は金融詐欺集団だったのか?という点ではないかと思われます。しかしshasaiwatchは、これまで集めた情報の範囲では、詐欺だと断定することを躊躇せざるを得ません。どうやら牛を飼っていたのは事実のようで、エビ養殖だとか、豊田商事だとか、そういう類の事件ではなさそうだという印象をshasaiwatchは持っています。
預託法に基づく投資は、受け入れ側(今回の場合は安愚楽牧場)に返済義務があります。例え牛が死んだり、安値でしか売れず利益を得られないような場合でもです。この場合、安愚楽牧場は自腹で投資家に資金を返済する必要があるため、口蹄疫や原発事故で牛がまともな値段で売れず、また殺処分を行ったことで別途牛を調達する必要が生じたため資金繰りが悪化したという倒産にあたっての口上は一応理解は出来ます。
だったら、なんでさっさと金融商品取引法に基づく集団投資スキームに衣替えしておかなかったんだとも思います。金融商品取引法に基づく集団投資スキームであれば、損失は安愚楽牧場をスルーして投資家に行きます。早期に集団投資スキームに衣替えしておけば、ひょっとしたら倒産しないですんだかもしれません。
もっとも、集団投資スキームであっても、平成電電や近未来通信のように詐欺であるケースは十分考えられるわけで、我々投資家としてはそれはそれとして警戒する必要はあります。しかし、金融商品を作る側として、おいしくて安全な牛肉をという理念を掲げるならば、経営の安定性や、投資家との間でのリスク負担についても配慮すべきだったのではないでしょうか。情報開示ももっと積極的に行うべきではなかったのではないでしょうか。もしもまともな会社だったとしたらね。
ただ、安愚楽牧場の特徴として異常に広告が多く、マネー雑誌には大抵ここの広告が載っていましたし、東京駅にも看板が出ているのを見たことがあります。過剰に広告を出す金融商品というのはだいたい危ないもので、やがて破綻するか、発行側の取り分が大きいか、その両方です。そういう観点からは警戒すべき金融商品であったことは確かです。いずれにしても、現状からは詐欺だと断言できる案件ではありません。今後、司法の下で全てが晒されるものと思われます。
これでまた、不透明なファンドの一角が崩れました。次はどこでしょう。
しかし、今回の事件を単に金融詐欺で片づけることなく、こうした不透明なファンドがどんどん潰れ、SBIソーシャルレンディングサポート
2011年06月26日
「みんなで大家さん」シリーズの都市綜研インベストメントバンクが当ブログに削除依頼
「みんなで大家さん」シリーズで知られる都市綜研インベストメントバンクが、シーサーの運営を通じて当ブログに削除要請を出してきました。
問題となった記事はこちらです(削除前の魚拓)。ちなみに、シーサーの運営方針として「シーサーが送ったメールのコピーや転載は認めない」という方針があるようですので、要約しながら経緯を説明します。
最初のコンタクトはシーサー運営が、「都市綜研から削除依頼来てるから対処しろ」という旨のメールを送ってきたところからでした。そこでshasaiwatchが中身を確認したところ、都市綜研からの主張は、「みんなで大家さん」に関する否定的な情報を載せるのは営業妨害だ、このサイトを見てキャンセルする客が多い、シーサーは「みんなで大家さん」に関する情報の送信防止措置を取れ」という内容でした。
金融商品に関して否定的な見解を持ち、それをブログに書くのは当然の権利ですし、ましてやオルタナティブ投資は詐欺も多く、危ないと思ったら徹底的に叩く方が公益性です。ちょっと探してみたらYahoo!知恵袋あたりにはもっとどぎついことが書いてあったりしたのですが、当ブログが狙われたのは上記記事がgoogleで「みんなで大家さん」と検索した時、上位表示されたからなんでしょう。でもそれはgoogleの問題であって、当ブログの問題じゃないです。
そういえばここ1〜2ヶ月、同じIPからみんなで大家さんを擁護するコメントがぽつぽつ投稿されてたりしたなあ、必死だなあとか(shasaiwatchにはコメントした人のIPが見える)、そういえば新しい「みんなで大家さん」シリーズが売出中だったなあ、千葉市の築40年近いビルを路線価の2倍の値段で募集かけてるなあ、金利は払えても元金の償還はこれも難しそうだなあ、買っちゃった人どうすんだろなどと考えながら、とりあえず削除は応じることにしました。もともと当ブログは個人向け社債をウォッチするブログなので、わざわざこういうところで争うのも面倒だと考えたからです。
ただし、「ブログで叩くのは営業妨害じゃねえよ」ということと「今回は削除するけど今後も好きなように書くよ」ということについて都市綜研側の同意を得ました。また、今回のやりとりについて公開することについても同意を得ました。
というわけで現在、当該記事からは「みんなで大家さん」に関する話題はすっかり削除されていますよ、ということです。「みんなで大家さん」シリーズに対する投資判断は買い非推奨です。金融商品そのものとしても問題点の多い商品ですし、販売手法や叩きに対する対応もかなり問題があり、どこかのgoogle検索下位のサイトで語られているような、詐欺であるとの断定は出来ないものの、好ましからざる金融商品であるとは言えると思います。
問題となった記事はこちらです(削除前の魚拓)。ちなみに、シーサーの運営方針として「シーサーが送ったメールのコピーや転載は認めない」という方針があるようですので、要約しながら経緯を説明します。
最初のコンタクトはシーサー運営が、「都市綜研から削除依頼来てるから対処しろ」という旨のメールを送ってきたところからでした。そこでshasaiwatchが中身を確認したところ、都市綜研からの主張は、「みんなで大家さん」に関する否定的な情報を載せるのは営業妨害だ、このサイトを見てキャンセルする客が多い、シーサーは「みんなで大家さん」に関する情報の送信防止措置を取れ」という内容でした。
金融商品に関して否定的な見解を持ち、それをブログに書くのは当然の権利ですし、ましてやオルタナティブ投資は詐欺も多く、危ないと思ったら徹底的に叩く方が公益性です。ちょっと探してみたらYahoo!知恵袋あたりにはもっとどぎついことが書いてあったりしたのですが、当ブログが狙われたのは上記記事がgoogleで「みんなで大家さん」と検索した時、上位表示されたからなんでしょう。でもそれはgoogleの問題であって、当ブログの問題じゃないです。
そういえばここ1〜2ヶ月、同じIPからみんなで大家さんを擁護するコメントがぽつぽつ投稿されてたりしたなあ、必死だなあとか(shasaiwatchにはコメントした人のIPが見える)、そういえば新しい「みんなで大家さん」シリーズが売出中だったなあ、千葉市の築40年近いビルを路線価の2倍の値段で募集かけてるなあ、金利は払えても元金の償還はこれも難しそうだなあ、買っちゃった人どうすんだろなどと考えながら、とりあえず削除は応じることにしました。もともと当ブログは個人向け社債をウォッチするブログなので、わざわざこういうところで争うのも面倒だと考えたからです。
ただし、「ブログで叩くのは営業妨害じゃねえよ」ということと「今回は削除するけど今後も好きなように書くよ」ということについて都市綜研側の同意を得ました。また、今回のやりとりについて公開することについても同意を得ました。
というわけで現在、当該記事からは「みんなで大家さん」に関する話題はすっかり削除されていますよ、ということです。「みんなで大家さん」シリーズに対する投資判断は買い非推奨です。金融商品そのものとしても問題点の多い商品ですし、販売手法や叩きに対する対応もかなり問題があり、どこかのgoogle検索下位のサイトで語られているような、詐欺であるとの断定は出来ないものの、好ましからざる金融商品であるとは言えると思います。
2010年11月05日
ペニーオークションは危ないということを示してみた
最近、ペニーオークションが流行っています。出てきたときから詐欺の噂が絶えませんが、shasaiwatchはこのたび、個人向け社債がなかなか出ないので証明してやろうと思いました。
結果としてはいわゆる法的な「詐欺」ではないものの、ゲーム理論的に分析することで、「格安で手に入れる方法は出来ない」ということを「ほぼ」証明することに成功しました。
そもそもペニーオークションとは何かというと、詳細はWikipediaでも見ていただくとして、概要は、「開始価格が低額で、入札ごとに競り上がる金額も一定ですが、入札ごとに運営会社に手数料を支払う必要がある」というものです。
阪神タイガースに例えて具体的に分析してみましょう。例えば、運営会社役の真弓が、PS3を出品し、2010年に阪神タイガースに在籍した育成を含めた選手77人が入札していくという「ペニオクゲーム」を行います。
77人は各々が思う額をPS3に払ってもいいと思っています。その金額は年俸の1万分の1に等しいと仮定します。年俸のデータはプロ野球データフリークから拾ってきました。つまり、年俸4億5000万の金本であれば45,000円まで、年俸240万円の藤井であれば240円まで、PS3に払っていいと思っているということです。ちなみに、ヤフーオークションなどの普通のオークションでは、金本が45,000円で競り落とします(手数料・送料等は考慮しない)。
なお、話を分かりやすくするため、入札開始価格を0円、1回入札するごとに競り上がる金額を50円、1回入札するごとに必要な手数料を75円とします。運営会社の利益を把握するため、真弓はPS3を20,000円で仕入れたものとします。また、入札は年俸の高い選手から順番に行うこと、選手たちは合理的に入札を行うことといったルールも設定します。
こうしてルールを設定した上でゲームをエクセル上で行った結果、運営会社である真弓以外のオークション参加者全員が損失を出すという結果になりました。「落札すると損失が出る水準であっても、それまでに投入した手数料を捨てるぐらいなら入札した方がマシ」という価格の場合は、選手たちが入札を続けるためです。
選手たちは、落札時の利得=支払意志−落札価格−落札した時に自分が支払う手数料と、落札できなかった時の利得=−落札できなかった時に自分が支払う手数料を比較し、落札時の利得の方が大きければ、それがマイナスであったとしても入札を続けるのです。
オークションは、805回の入札を経て40,250円で金本が落札するという結果になりました。金本は当初支払意志である45,000円に比べ4,750円安く購入することが出来ましたが、金本がたった一人で194回入札することとなり、14,550円の手数料を支払う羽目になりました。金本は合計で54,800円の支出となり、当初の支払意志を9,800円上回ってPS3を入手しました。なお、ギリギリで競り負けた城島はPS3が手に入らない上、14,475円の手数料を支払うという結果に終わりました。踏んだり蹴ったりです。
当初の支払意志を上回る支出となったとしても、金本には、「ここで降りてしまえばこれまでに払った手数料がムダになる」という合理性が働きます。これは城島でも藤川球でも同じです。そのため金本は、落札できた時の損失と落札できなかった時の損失を比較し、より損失が少ない方を選び、連続フルイニング入札を続けるという事態に至ったわけです。城島や藤川球も同様に入札を行っていましたが、支払意志が低い分、落札するよりも諦めた方がトクという水準が早く訪れ、途中でギブアップしました。
一方、運営会社の真弓は20,000円で仕入れたPS3が40,250円で売れた上、手数料として60,375円を稼ぐことに成功しました。真弓大勝利です。ペニーオークションは、運営会社が儲かる一方、参加者全員が損失を出すという仕組みです。ペニーオークションは博打であるという批判がありますが、残念ながら博打ですらありません。博打ならば勝つことも可能でしょうが、十分に整備されたペニオクではほぼ勝つことは出来ません。
勝利する条件はないかと思って参加者数を変えてみたり、金額をいじくってみたり、支払意志を拮抗させてみたりして実験してみたところ、「参加者数が少ない」「1回入札するごとに競り上がる金額が大きい」「手数料が非常に安い」「自分の支払意志が極端に高い」などの条件が揃えば、落札時に正の利得を得ることが可能と分かりました。しかしながら、落札できた場合でも、ヤフオクで自分の支払意志まで自動入札するというやり方に勝つことは出来ませんでした。当然、自分より支払意志の高い参加者がいれば叩き合いの末、手数料だけ持って行かれます。
こうしたことを考えると、ペニーオークションに参加するべきではありません。一般的なオークションに参加する方が購入側にとっては好ましい結果となることでしょう。また、こうしたことを知らずにペニーオークションに参加する人をなくしたり、こうしたことを知ってペニーオークションに参加する業者を減らすため、ペニーオークションは規制すべきであるとshasaiwatchは考えます。法的な詐欺ではないものの、手数料を先に払わせて丸損するぐらいなら入札を続けようと思わせる仕組みは悪徳商法の類であると言えるでしょう。
すっごい見にくいけど、結果の表

結果としてはいわゆる法的な「詐欺」ではないものの、ゲーム理論的に分析することで、「格安で手に入れる方法は出来ない」ということを「ほぼ」証明することに成功しました。
そもそもペニーオークションとは何かというと、詳細はWikipediaでも見ていただくとして、概要は、「開始価格が低額で、入札ごとに競り上がる金額も一定ですが、入札ごとに運営会社に手数料を支払う必要がある」というものです。
阪神タイガースに例えて具体的に分析してみましょう。例えば、運営会社役の真弓が、PS3を出品し、2010年に阪神タイガースに在籍した育成を含めた選手77人が入札していくという「ペニオクゲーム」を行います。
77人は各々が思う額をPS3に払ってもいいと思っています。その金額は年俸の1万分の1に等しいと仮定します。年俸のデータはプロ野球データフリークから拾ってきました。つまり、年俸4億5000万の金本であれば45,000円まで、年俸240万円の藤井であれば240円まで、PS3に払っていいと思っているということです。ちなみに、ヤフーオークションなどの普通のオークションでは、金本が45,000円で競り落とします(手数料・送料等は考慮しない)。
なお、話を分かりやすくするため、入札開始価格を0円、1回入札するごとに競り上がる金額を50円、1回入札するごとに必要な手数料を75円とします。運営会社の利益を把握するため、真弓はPS3を20,000円で仕入れたものとします。また、入札は年俸の高い選手から順番に行うこと、選手たちは合理的に入札を行うことといったルールも設定します。
こうしてルールを設定した上でゲームをエクセル上で行った結果、運営会社である真弓以外のオークション参加者全員が損失を出すという結果になりました。「落札すると損失が出る水準であっても、それまでに投入した手数料を捨てるぐらいなら入札した方がマシ」という価格の場合は、選手たちが入札を続けるためです。
選手たちは、落札時の利得=支払意志−落札価格−落札した時に自分が支払う手数料と、落札できなかった時の利得=−落札できなかった時に自分が支払う手数料を比較し、落札時の利得の方が大きければ、それがマイナスであったとしても入札を続けるのです。
オークションは、805回の入札を経て40,250円で金本が落札するという結果になりました。金本は当初支払意志である45,000円に比べ4,750円安く購入することが出来ましたが、金本がたった一人で194回入札することとなり、14,550円の手数料を支払う羽目になりました。金本は合計で54,800円の支出となり、当初の支払意志を9,800円上回ってPS3を入手しました。なお、ギリギリで競り負けた城島はPS3が手に入らない上、14,475円の手数料を支払うという結果に終わりました。踏んだり蹴ったりです。
当初の支払意志を上回る支出となったとしても、金本には、「ここで降りてしまえばこれまでに払った手数料がムダになる」という合理性が働きます。これは城島でも藤川球でも同じです。そのため金本は、落札できた時の損失と落札できなかった時の損失を比較し、より損失が少ない方を選び、連続フルイニング入札を続けるという事態に至ったわけです。城島や藤川球も同様に入札を行っていましたが、支払意志が低い分、落札するよりも諦めた方がトクという水準が早く訪れ、途中でギブアップしました。
一方、運営会社の真弓は20,000円で仕入れたPS3が40,250円で売れた上、手数料として60,375円を稼ぐことに成功しました。真弓大勝利です。ペニーオークションは、運営会社が儲かる一方、参加者全員が損失を出すという仕組みです。ペニーオークションは博打であるという批判がありますが、残念ながら博打ですらありません。博打ならば勝つことも可能でしょうが、十分に整備されたペニオクではほぼ勝つことは出来ません。
勝利する条件はないかと思って参加者数を変えてみたり、金額をいじくってみたり、支払意志を拮抗させてみたりして実験してみたところ、「参加者数が少ない」「1回入札するごとに競り上がる金額が大きい」「手数料が非常に安い」「自分の支払意志が極端に高い」などの条件が揃えば、落札時に正の利得を得ることが可能と分かりました。しかしながら、落札できた場合でも、ヤフオクで自分の支払意志まで自動入札するというやり方に勝つことは出来ませんでした。当然、自分より支払意志の高い参加者がいれば叩き合いの末、手数料だけ持って行かれます。
こうしたことを考えると、ペニーオークションに参加するべきではありません。一般的なオークションに参加する方が購入側にとっては好ましい結果となることでしょう。また、こうしたことを知らずにペニーオークションに参加する人をなくしたり、こうしたことを知ってペニーオークションに参加する業者を減らすため、ペニーオークションは規制すべきであるとshasaiwatchは考えます。法的な詐欺ではないものの、手数料を先に払わせて丸損するぐらいなら入札を続けようと思わせる仕組みは悪徳商法の類であると言えるでしょう。
すっごい見にくいけど、結果の表
2010年10月19日
【詐欺】ブラジルバイオマス株式会社の転換社債を販売する詐欺
コメント欄で質問がありましたが、ブラジルバイオマス株式会社という企業が転換社債(CB)を発行するという詐欺事件が発生している模様です。大丈夫なんてことは絶対なく、危ない、怪しい話ですので、皆さん、実際に見かけたら警察に通報してください。
詐欺の手口はまず、実行役Aがターゲットに接触し「ブラジルバイオマス(BBC)社の転換社債を持っていないか、持っていれば高値で買い取る」と告げ、そのまま去ります。次に、実行役Bが「BBC社の転換社債を買わないか」と言ってターゲットに接触します。
ターゲットがその転換社債の代金を支払うと(当然、実行役Aに高値で売るつもりで)、実行役Aは煙のごとく消え失せ、購入した転換社債は利払いも償還もされず紙切れとなるという寸法です。もちろんその頃には実行役Bもいないわけで、もちろんブラジルバイオマス株式会社も実態のない企業です。
なお、この手口は最近非常に多く、転換社債への投資と称するケースが大変多いとか。
ここまで言っても信じない人のために、BBC社のホームページから詐欺を見抜く方法をお教えします。BBC社の会社概要に、住所が書かれています。住所は、「東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー18階」とありますが、ここをgoogleで検索します。すると、現在のところ一番上に来るのは、電話代行・バーチャルオフィス業のサイトです。お金を払うとここを住所にして商売が出来ます、電話がかかってきてもマニュアル通り応対します、という商売ですね。資本金が4億6000万円もあるような企業がそんなバーチャルオフィスを使うでしょうか?電話代行業の上顧客は詐欺師です。こんなところに本社を置いている時点で信用に値しない企業です。なお、もしこれまでに被害に遭われた方がいらっしゃった場合、警察と弁護士にご相談ください。こういう事件にやたら強い弁護士として、静岡ですが藤森法律事務所というところを紹介します。いや、別に工作員でも関係者でもないんですが、金融詐欺を調べてるとやたらとヒットするので。法テラスもいいですね。
ところで、こういう事件の記事がある程度まとまってきたので、「金融詐欺・社債詐欺」というカテゴリを作りました。当ブログのユーザーには富裕層の方も多いかと思います。こうした詐欺に遭うとせっかく守ってきたお金がパーです。きっちり調べて注意したいですね。
詐欺の手口はまず、実行役Aがターゲットに接触し「ブラジルバイオマス(BBC)社の転換社債を持っていないか、持っていれば高値で買い取る」と告げ、そのまま去ります。次に、実行役Bが「BBC社の転換社債を買わないか」と言ってターゲットに接触します。
ターゲットがその転換社債の代金を支払うと(当然、実行役Aに高値で売るつもりで)、実行役Aは煙のごとく消え失せ、購入した転換社債は利払いも償還もされず紙切れとなるという寸法です。もちろんその頃には実行役Bもいないわけで、もちろんブラジルバイオマス株式会社も実態のない企業です。
なお、この手口は最近非常に多く、転換社債への投資と称するケースが大変多いとか。
ここまで言っても信じない人のために、BBC社のホームページから詐欺を見抜く方法をお教えします。BBC社の会社概要に、住所が書かれています。住所は、「東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー18階」とありますが、ここをgoogleで検索します。すると、現在のところ一番上に来るのは、電話代行・バーチャルオフィス業のサイトです。お金を払うとここを住所にして商売が出来ます、電話がかかってきてもマニュアル通り応対します、という商売ですね。資本金が4億6000万円もあるような企業がそんなバーチャルオフィスを使うでしょうか?電話代行業の上顧客は詐欺師です。こんなところに本社を置いている時点で信用に値しない企業です。なお、もしこれまでに被害に遭われた方がいらっしゃった場合、警察と弁護士にご相談ください。こういう事件にやたら強い弁護士として、静岡ですが藤森法律事務所というところを紹介します。いや、別に工作員でも関係者でもないんですが、金融詐欺を調べてるとやたらとヒットするので。法テラスもいいですね。
ところで、こういう事件の記事がある程度まとまってきたので、「金融詐欺・社債詐欺」というカテゴリを作りました。当ブログのユーザーには富裕層の方も多いかと思います。こうした詐欺に遭うとせっかく守ってきたお金がパーです。きっちり調べて注意したいですね。
2010年04月21日
お詫び:ラブホテル投資ファンド「NEO HOPE」に虚偽記載でイニシア・スター証券に業務停止命令
イニシア・スター証券が販売している投資商品「NEO HOPE」について虚偽記載があり、業務停止命令を受けたそうです。業務停止命令の範囲は、平成22年6月18日までの第二種金融商品取引業の停止です。集団投資スキーム等の勧誘が禁止されます。
果たしてどういう事案なのかと調べてみたところ、結構問題な事案であることが判明。詳細は金融庁のサイトにありますが、簡単に言うと、ファンドに払い込まれたラブホの取得代金を社長の運営する別会社に「不動産の取得を委託する」名目で支払い、その別会社の借入金の返済などの運転資金に充当していたというものです。その後、3ヶ月以上もその状態が解消していないとか。
当然、ラブホの購入は行われていないわけで、下手すれば平成電電事件や近未来通信事件の再来にもなりかねない事案です。ここからその社長の運営する別会社がラブホを買ってファンドに引き渡せば問題ないわけですが、果たして出来るのでしょうか?
問題になっているのは平成21年3月から平成21年11月にかけて取得勧誘が行われた4本のファンドだそうです。おそらく、第4号〜第7号のファンドが該当するものと思われます。
shasaiwatchはかつて、当ブログで当該商品を紹介しておりました。知らぬこととはいえ、ブログ閲覧者の皆様にご迷惑をおかけいたしましたこと、お詫び申し上げます。
なお、イニシア・スター証券に対しては、
@ 本件処分の原因となった投資事業匿名組合について、当該組合の営業者と協議のうえ、組合財産の適切な管理が行われるよう対応すること
A 今回の行政処分の内容について、顧客に適切に説明を行うこと。特に虚偽表示が行われた投資事業匿名組合による集団投資スキーム持分を購入した顧客に対して、正確な商品説明を行うとともに、顧客の意思を確認し、適切に対応すること。
B 本件処分の原因となったもの以外の金融商品についても、類似の問題が存在しないか検証を行い、上記@及びAを踏まえた対応を行うこと。
など合計7項目の業務改善命令が出されています。再度の意思確認があるはずですので、不安を覚えた方は解約したいという意思を伝えることをお勧めいたします。
果たしてどういう事案なのかと調べてみたところ、結構問題な事案であることが判明。詳細は金融庁のサイトにありますが、簡単に言うと、ファンドに払い込まれたラブホの取得代金を社長の運営する別会社に「不動産の取得を委託する」名目で支払い、その別会社の借入金の返済などの運転資金に充当していたというものです。その後、3ヶ月以上もその状態が解消していないとか。
当然、ラブホの購入は行われていないわけで、下手すれば平成電電事件や近未来通信事件の再来にもなりかねない事案です。ここからその社長の運営する別会社がラブホを買ってファンドに引き渡せば問題ないわけですが、果たして出来るのでしょうか?
問題になっているのは平成21年3月から平成21年11月にかけて取得勧誘が行われた4本のファンドだそうです。おそらく、第4号〜第7号のファンドが該当するものと思われます。
shasaiwatchはかつて、当ブログで当該商品を紹介しておりました。知らぬこととはいえ、ブログ閲覧者の皆様にご迷惑をおかけいたしましたこと、お詫び申し上げます。
なお、イニシア・スター証券に対しては、
@ 本件処分の原因となった投資事業匿名組合について、当該組合の営業者と協議のうえ、組合財産の適切な管理が行われるよう対応すること
A 今回の行政処分の内容について、顧客に適切に説明を行うこと。特に虚偽表示が行われた投資事業匿名組合による集団投資スキーム持分を購入した顧客に対して、正確な商品説明を行うとともに、顧客の意思を確認し、適切に対応すること。
B 本件処分の原因となったもの以外の金融商品についても、類似の問題が存在しないか検証を行い、上記@及びAを踏まえた対応を行うこと。
など合計7項目の業務改善命令が出されています。再度の意思確認があるはずですので、不安を覚えた方は解約したいという意思を伝えることをお勧めいたします。
2010年03月20日
真性詐欺の社債があったようです
変態新聞の報道によると、「ワールド・リソースコミュニケーション」「アフリカントラスト」「アフリカンパートナー」などの実態不明企業が社債の勧誘を行い、国民生活センターからの警告を受けているとか。
なお、被害者の8割は60歳以上とのこと。日本人はまともな金融教育を受けていないので詐欺金融にすぐに引っ掛かるのです。今の若い世代も年をとって判断力が弱ってくると引っ掛かるでしょう。マルチ商法やデート商法など若者をターゲットにした詐欺も多いですが、個人金融資産の0.3%しか持っていない30歳以下を相手にするよりも、アホほど金を持っている高齢者相手に詐欺を働いた方が効率がいいのです。
詐欺に引っ掛からない方法は、「自分だけにおいしい話はない」「元本保証は国内銀行の預金しかない」という当たり前の鉄則を守り続けることです。
なお、被害者の8割は60歳以上とのこと。日本人はまともな金融教育を受けていないので詐欺金融にすぐに引っ掛かるのです。今の若い世代も年をとって判断力が弱ってくると引っ掛かるでしょう。マルチ商法やデート商法など若者をターゲットにした詐欺も多いですが、個人金融資産の0.3%しか持っていない30歳以下を相手にするよりも、アホほど金を持っている高齢者相手に詐欺を働いた方が効率がいいのです。
詐欺に引っ掛からない方法は、「自分だけにおいしい話はない」「元本保証は国内銀行の預金しかない」という当たり前の鉄則を守り続けることです。
2010年02月07日
安愚楽牧場は詐欺か投資か
投資の世界にいると、安愚楽牧場の話題は避けて通れません。和牛商法で多くの被害者が出てきたという問題もあり、常に疑いの目を向けられる会社です。
shasaiwatchも安愚楽牧場のことはずいぶん調べました。年利3%〜4.2%という投資商品はなかなかないですからね。で、調べて分かったことは、結局詐欺なのか投資なのか分からないということでした。
まず、どういう投資スキームなのかというと、投資家が募集に応じて安愚楽牧場に資金を払い込み、安愚楽牧場は資金をもとに雌牛を購入します。その雌牛に種付けをし、生まれた子牛の売却代金と母牛の売却代金で金利の支払いと元本の返済をするという仕組みです。
金融商品取引法ではなく預託法という法律に基づいて行われているファンドです。預託法は和牛商法や豊田商事などの現物まがい商法の氾濫を受けて作られた法律です。内容についてはレバレッジ・インカムというサイトで解説されており、非常に分かりやすいのでこちらをご参照ください。このサイトが平成電電を大々的に宣伝していたという大変残念な過去があることはおいといて、解説だけはまともです。なお、クーリングオフの対象であり、クーリングオフ期間経過後もいつでも10%の手数料を払えば解約できます。
ここで問題になるのは、ファンドは何に投資をしているのかということですが、ファンドは実質的には株式会社安愚楽牧場に融資をしています。預託法の趣旨と当社の実績から見て、子牛が生まれなかろうが母牛が死のうが安愚楽牧場は元利金の返済義務を負っており、事実そのように安愚楽牧場も行動しています。倒産隔離等の措置は取られておらず、安愚楽牧場の倒産によってファンドもあぼーんしてしまうことは確実でしょう。
となれば、監査証明付きの決算報告書を公開するのが当然だと思うのですが、悲しいかな公開はされていません。農業ファンドには非常に興味があるのですが、金融に疎い人が多いのでなかなかこうした分野への投資は勧められません。非常に残念です。
平成23年8月2日追記
安愚楽牧場は倒産しました。これに伴い新たに記事を作成しました。
shasaiwatchも安愚楽牧場のことはずいぶん調べました。年利3%〜4.2%という投資商品はなかなかないですからね。で、調べて分かったことは、結局詐欺なのか投資なのか分からないということでした。
まず、どういう投資スキームなのかというと、投資家が募集に応じて安愚楽牧場に資金を払い込み、安愚楽牧場は資金をもとに雌牛を購入します。その雌牛に種付けをし、生まれた子牛の売却代金と母牛の売却代金で金利の支払いと元本の返済をするという仕組みです。
金融商品取引法ではなく預託法という法律に基づいて行われているファンドです。預託法は和牛商法や豊田商事などの現物まがい商法の氾濫を受けて作られた法律です。内容についてはレバレッジ・インカムというサイトで解説されており、非常に分かりやすいのでこちらをご参照ください。このサイトが平成電電を大々的に宣伝していたという大変残念な過去があることはおいといて、解説だけはまともです。なお、クーリングオフの対象であり、クーリングオフ期間経過後もいつでも10%の手数料を払えば解約できます。
ここで問題になるのは、ファンドは何に投資をしているのかということですが、ファンドは実質的には株式会社安愚楽牧場に融資をしています。預託法の趣旨と当社の実績から見て、子牛が生まれなかろうが母牛が死のうが安愚楽牧場は元利金の返済義務を負っており、事実そのように安愚楽牧場も行動しています。倒産隔離等の措置は取られておらず、安愚楽牧場の倒産によってファンドもあぼーんしてしまうことは確実でしょう。
となれば、監査証明付きの決算報告書を公開するのが当然だと思うのですが、悲しいかな公開はされていません。農業ファンドには非常に興味があるのですが、金融に疎い人が多いのでなかなかこうした分野への投資は勧められません。非常に残念です。
平成23年8月2日追記
安愚楽牧場は倒産しました。これに伴い新たに記事を作成しました。
2009年11月14日
金融詐欺情報:イラクディナール投資詐欺
最近、「イラクの通貨ディナールに投資しませんか?」という詐欺が増えています。外貨に投資するという行為が普通になってきた昨今、こうした詐欺に騙される人が出てくるのも無理のないことです。
どういう詐欺かというと、イラク・ディナールの紙幣を買えば大儲けできる、といってイラク・ディナール紙幣を買わせるというものです。ちなみに、掴まされる紙幣は真札であることもあれば、偽札であることもあります。
多くのディナール詐欺は実際に為替取引が行われているように見せかけるため、買い取り価格を設定していることが多いです。詐欺の例しかし、為替レートはデタラメで手数料も法外であり、真っ当な商売とは到底言えません。
また、詐欺師のほとんどは、イラクには多くの油田があり、石油の輸出で国力が回復すればイラク・ディナール高になって儲かるという説明をするようですが、そんな保証はどこにもありません。ましてや、その時にイラク・ディナール紙幣が国際的に流通しているとも思えません。
投資詐欺の話はいつの世も後を絶ちません。既に買ってしまった方は最寄りの消費生活センターまで。
どういう詐欺かというと、イラク・ディナールの紙幣を買えば大儲けできる、といってイラク・ディナール紙幣を買わせるというものです。ちなみに、掴まされる紙幣は真札であることもあれば、偽札であることもあります。
多くのディナール詐欺は実際に為替取引が行われているように見せかけるため、買い取り価格を設定していることが多いです。詐欺の例しかし、為替レートはデタラメで手数料も法外であり、真っ当な商売とは到底言えません。
また、詐欺師のほとんどは、イラクには多くの油田があり、石油の輸出で国力が回復すればイラク・ディナール高になって儲かるという説明をするようですが、そんな保証はどこにもありません。ましてや、その時にイラク・ディナール紙幣が国際的に流通しているとも思えません。
投資詐欺の話はいつの世も後を絶ちません。既に買ってしまった方は最寄りの消費生活センターまで。
2009年06月04日
【詐欺】よくわかんない会社が社債募集中【マカオ】
怪しい社債の情報です。
株式会社シールドと名乗る企業が「マカオ事業のため」と称して資金集めを行っている模様です。
株式会社シールド ホームページ
社債の概要は1口100万3年5%。1口300万4年8%。1口500万5年13%の社債を発行しているとのことですが、社債というのは時期を決めて募集されるものであり、常時募集するものではありません。ホームページの作り方からして資金集めにしか興味がない作り方で、明らかに詐欺です。こうした投資詐欺案件としては他にソウルコスモホールディングスなどが挙げられますが、絶対に手を出さないようにしてください。もっとも、決算内容すら公開していない企業の社債を買い推奨する気などさらさらありませんが。
株式会社シールドと名乗る企業が「マカオ事業のため」と称して資金集めを行っている模様です。
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社債の概要は1口100万3年5%。1口300万4年8%。1口500万5年13%の社債を発行しているとのことですが、社債というのは時期を決めて募集されるものであり、常時募集するものではありません。ホームページの作り方からして資金集めにしか興味がない作り方で、明らかに詐欺です。こうした投資詐欺案件としては他にソウルコスモホールディングスなどが挙げられますが、絶対に手を出さないようにしてください。もっとも、決算内容すら公開していない企業の社債を買い推奨する気などさらさらありませんが。

